人間という生き物はなんなのか?寄生獣
12月1日に映画「寄生獣」を観た。原作も昔にほぼ読んでいたので、どの程度の出来なのか?疑心暗鬼気味に彼女と映画館へと行った。結果はとても良かった。
感想は最後に書くとして、冒頭のナレーションを読んで頂きたいと思います。
地球上の誰かが ふと思った 。
人間の数が 半分になったら いくつの森が 焼かれずにすむだろうか。
地球上の誰かが ふと思った。
人間の数が 100分の1になったら たれ流される毒も 100分の1になるのだろうか。
誰かが ふと思った。
生物(みんな)の未来を 守らねば。
そしてミギーのこの台詞が私には印象深い。
シンイチ・・・『悪魔』というのを本で調べたが・・・一番それに近い生物は、やはり人間だと思うぞ。人間はあらゆる種類の生物を殺し食っているが私の『仲間』達が食うのは ほんの1~2種類だ。質素なものさ。
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私は決して環境保護主義ではない。多分、この作者もそんな事を訴えたいのではないと思う。短絡的に「緑を大切に!」とか「知性ある生き物は捕食してはいけない。」と言ってる方々や「自然の中でスローライフいいよねぇ~。」と心の安定を求める姿は理解はすれど、無教養で経済的余裕を振りかざす人達が余り好きではない。
昔っから思ってる事ですけど、人間は優秀で生物の支配者という奢りはなんなんだろうと。むしろ、自然界では逸脱している存在。地球にとっては癌細胞のようなものとは考えないのだろうか?人間の存在意義を否定したり、人間社会を批判したいのではなく、生きてるというより生きちゃってる(存在しちゃってる。)その上で真摯に考えられないものだろうかと。
手のひら返し
昔、子供の頃には無かった言葉を大人になってやたら耳にした。アスベスト、ダイオキシン、副流煙、PM2.5などなど。子供の頃。まだ道路は砂利で黒い木の電柱が立ち並び、車も路上駐車が当たり前で。町にはディケア・サービスなどの施設など無く、老人ホームという存在が1軒ぐらいしかないのが当たり前の頃。建物の解体作業で埃は飛び、下水溝の蓋はよく割れてむき出しだったし、砂利の道路で誰もが焚き火をしてたし、大人は子供の前でスパスパとピースやホープ、ハイライトを吸っていた。(両親がヘビースモーカーだった幼馴染は20歳頃、突然死したっけ。)
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「体に悪いですよ。」「健康を害しますよ。」「原付バイクもヘルメットを被って下さい。」あれやこれやとダメダメと世知辛く煩い世の中に変貌してしまいました。
帝国列強が散々、植民地を増やし終わる頃、出遅れた日本が批難されたように。
英語で人間をhumanと言うが、死んだ遺体は無機質にもbodyとなります。
Are you with me?
火の鳥(未来編)に地球を支配した知性生物(ナメクジ)の最後の生き残りの一匹が死の間際に神に言った台詞です。
なぜ私たちの先祖はかしこくなろうと思ったのでしょうな。もとのままの下等生物でいればもっとらくに…生きられ…死ねた…ろう…に…進化したおかげ……で…
人の幸せってなんでしょうね?賢さでしょうかね?
個人の生活など、どうでもいいから生産力として死んでもいいから働け!
とのたまう会社。
映画「寄生獣」の感想
- 島田秀雄役の東出昌大君の無機質な笑顔は秀逸。
- 頭部が割れて、硬化して鋭利な刃物のような武器になるけど、寄生獣の脳はどこ?
- パート2に続くパターン。映画「ハンガーゲーム」と同じ。(汗)
- 田宮良子役の深津絵里さんの上半身裸の食事シーンは無いのね。残念。
- 原作者の岩明均さんの「風子のいる店」を覚えています。
- 全体的に原作同様、充実して楽しめた作品でした。